映画の国籍って何で決まるの? [ちょっと気になる(映画)]
今回は特定の映画が気になるっていうんじゃなく、
たとえば、その映画がDVD化されてレンタル屋さんの棚に並ぶ時、
それは果たして、一体どこに並ぶのか?といったことです。
そもそも、レンタル屋さんって大まかな洋画については、
監督別、俳優別、ジャンル別ってのに最初からなっていたりしますよね。
ハリウッド映画とかを集めた「ハリウッド映画」という棚があるわけじゃなくて。
(何か、もう、そこは有無を言わさずにさって感じ。)
だけど、邦画は邦画専用のコーナー(テレビドラマは専用の棚)があって、
その他は、まず、アジアかそうじゃないかで分かれ、
アジア系はひとくくりで隅っこにコーナーがあり(韓流ドラマは専用の棚)、
さらに残ったところに「その他/ミニシアター系」とかってなっていたりするわけですよね。
ちなみに、前述の『BAGDAD CAFE』や『バーディ』、
それと、『8人の女たち』なんかはここに属します。
(失礼しちゃうよね!その他って何よ!その他って!!!)
まぁ、それは今回の論点じゃないので置いておくとして、
結局、この分け方って結構困ると思うんですよね。。
以前なら、100%日本人が作りました!とか、ハリウッドで作りました!とかさ。
あと、フランス映画もそう!やっぱり100%な純フランス産って感じですけど、
最近の映画って、そういうの、少なくなってきましたよね。
まず、こういう疑問を抱くに至ったのは、この『 空気人形 』を観てから。
監督は是枝裕和氏、で、主演はペ・ドゥナちゃん。
製作サイドもほとんど日本側だから、おそらく皆、日本映画という認識でいるのだと思う。
でも、撮影監督はリー・ピンビン/李屏賓/Lee Ping Bingさんでした。
台湾の方ですね。
なんかも撮ってます。
(こちらは監督もホウ・シャオシェン/侯孝賢/Hou Hsiao Hsienさんだけど日本映画ということらしい。)
以下、本当に写真だけのリンクになっちゃいますが(↓)、ホウ・シャオシェン監督と主演のお二人です。
で、こちらは昨年のカンヌでの話。
(っていうか、彼女がこの役を演じるのにそんなリスクまで考慮していたとは・・・。)
お恥ずかしながら、思ってもいませんでした・・・。すいません。。
また、かたや原作・俳優陣は皆日本人、セリフも日本語ですが、
監督はイ・ジェハン氏という『 サヨナライツカ 』(注:SOUND ON)。
ご存知の方も多いと思いますが、
の監督さんですね。
で、そうすると、『サヨナライツカ』は出演者の割合からいうと日本映画なのか?
やはり、製作・采配権を持っている韓国の映画になるのか?(脚本も韓国語だったそうです。)
それとも、タイで撮影したのだから、タイ映画?(撮影スタッフはタイ人だったって聞きました。)
ってか、すいません・・・。
勘違いしていただきたくないのは、私はどこの国の映画だって面白きゃそれで良いんですが
たとえば本作だと、日韓(泰?)共同とかってならまだしも
一体、何を根拠にさらっと「邦画」とかって書いちゃっているわけ?ということが知りたいのです。
(もちろん、同じように韓国映画だ!と言いきっている方もおられます。)
では、そもそも、
色んなルーツをもつ人たちが集まって作ったものっていうのは、
一体、何流とするのが良いのでしょうか???
そんな視点でgoogleしてみると、「 J-Pitch 」というプロジェクトのレポートが目に止まりました。
見てみると、国別に共同製作に関する定義があり、その国の法律に応じて決まるって話です。
ここからは、データを精査してから書こうと思ったのですが、ひとまず、
フランスでは、「 国際共同製作システムの在り方、映画国籍の定義について 」や、
オーストラリアでは、「 映画国籍の定義 」ってのが、
また韓国では、「 韓国との共同製作映画の定義 」ってのがあるようですね。
それぞれ、資金面や製作側の国籍別の割合、撮影場所等、事細かにポイント加算して
その国の映画として名乗るにふさわしいかを決めているようです。
さて。。『サヨナライツカ』はレンタル屋さんではどの棚に並ぶのかなぁ???
監督で分けるなら、『頭の・・・』の横だろうし、いや、俳優で分けるのかな・・・。
中山美穂さんに西島秀俊さんですしね。。
個人的には、アジア・米国云々問わず、全ての映画を監督別に並べて欲しい!!!
(だって今、すっごい探しにくいんですもん。)
なので、期待を込めつつ、今からちょっと楽しみにしています。
◎参考図書等
最後のは「 メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz) 」じゃないけど雰囲気だけ。
(こちらは「 ホルヒ(Horch) 」というドイツ車で、元々はベンツから独立した人が創業者だったそう。)
ちなみに、「 アウディ(Audi) 」もこの同じ方が創業者なんですって。
たとえば、その映画がDVD化されてレンタル屋さんの棚に並ぶ時、
それは果たして、一体どこに並ぶのか?といったことです。
そもそも、レンタル屋さんって大まかな洋画については、
監督別、俳優別、ジャンル別ってのに最初からなっていたりしますよね。
ハリウッド映画とかを集めた「ハリウッド映画」という棚があるわけじゃなくて。
(何か、もう、そこは有無を言わさずにさって感じ。)
だけど、邦画は邦画専用のコーナー(テレビドラマは専用の棚)があって、
その他は、まず、アジアかそうじゃないかで分かれ、
アジア系はひとくくりで隅っこにコーナーがあり(韓流ドラマは専用の棚)、
さらに残ったところに「その他/ミニシアター系」とかってなっていたりするわけですよね。
ちなみに、前述の『BAGDAD CAFE』や『バーディ』、
それと、『8人の女たち』なんかはここに属します。
(失礼しちゃうよね!その他って何よ!その他って!!!)
まぁ、それは今回の論点じゃないので置いておくとして、
結局、この分け方って結構困ると思うんですよね。。
以前なら、100%日本人が作りました!とか、ハリウッドで作りました!とかさ。
あと、フランス映画もそう!やっぱり100%な純フランス産って感じですけど、
最近の映画って、そういうの、少なくなってきましたよね。
まず、こういう疑問を抱くに至ったのは、この『 空気人形 』を観てから。
監督は是枝裕和氏、で、主演はペ・ドゥナちゃん。
製作サイドもほとんど日本側だから、おそらく皆、日本映画という認識でいるのだと思う。
でも、撮影監督はリー・ピンビン/李屏賓/Lee Ping Bingさんでした。
台湾の方ですね。
なんかも撮ってます。
(こちらは監督もホウ・シャオシェン/侯孝賢/Hou Hsiao Hsienさんだけど日本映画ということらしい。)
以下、本当に写真だけのリンクになっちゃいますが(↓)、ホウ・シャオシェン監督と主演のお二人です。
で、こちらは昨年のカンヌでの話。
(っていうか、彼女がこの役を演じるのにそんなリスクまで考慮していたとは・・・。)
お恥ずかしながら、思ってもいませんでした・・・。すいません。。
また、かたや原作・俳優陣は皆日本人、セリフも日本語ですが、
監督はイ・ジェハン氏という『 サヨナライツカ 』(注:SOUND ON)。
ご存知の方も多いと思いますが、
の監督さんですね。
で、そうすると、『サヨナライツカ』は出演者の割合からいうと日本映画なのか?
やはり、製作・采配権を持っている韓国の映画になるのか?(脚本も韓国語だったそうです。)
それとも、タイで撮影したのだから、タイ映画?(撮影スタッフはタイ人だったって聞きました。)
ってか、すいません・・・。
勘違いしていただきたくないのは、私はどこの国の映画だって面白きゃそれで良いんですが
たとえば本作だと、日韓(泰?)共同とかってならまだしも
一体、何を根拠にさらっと「邦画」とかって書いちゃっているわけ?ということが知りたいのです。
(もちろん、同じように韓国映画だ!と言いきっている方もおられます。)
では、そもそも、
色んなルーツをもつ人たちが集まって作ったものっていうのは、
一体、何流とするのが良いのでしょうか???
そんな視点でgoogleしてみると、「 J-Pitch 」というプロジェクトのレポートが目に止まりました。
見てみると、国別に共同製作に関する定義があり、その国の法律に応じて決まるって話です。
ここからは、データを精査してから書こうと思ったのですが、ひとまず、
フランスでは、「 国際共同製作システムの在り方、映画国籍の定義について 」や、
オーストラリアでは、「 映画国籍の定義 」ってのが、
また韓国では、「 韓国との共同製作映画の定義 」ってのがあるようですね。
それぞれ、資金面や製作側の国籍別の割合、撮影場所等、事細かにポイント加算して
その国の映画として名乗るにふさわしいかを決めているようです。
さて。。『サヨナライツカ』はレンタル屋さんではどの棚に並ぶのかなぁ???
監督で分けるなら、『頭の・・・』の横だろうし、いや、俳優で分けるのかな・・・。
中山美穂さんに西島秀俊さんですしね。。
個人的には、アジア・米国云々問わず、全ての映画を監督別に並べて欲しい!!!
(だって今、すっごい探しにくいんですもん。)
なので、期待を込めつつ、今からちょっと楽しみにしています。
ハリウッド100年史講義―夢の工場から夢の王国へ (平凡社新書)
- 作者: 北野 圭介
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 新書
◎参考図書等
サヨナライツカ ― Sayonara, toujours pres de moi (世界文化社)
- 作者: 辻 仁成
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2001/01/09
- メディア: ハードカバー
- ショップ: MOAI
- 価格: 346 円
MERCEDES BENZ(メルセデス・ベンツ) (ワールド・カー・ガイド)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ネコパブリッシング
- 発売日: 1994/12
- メディア: 単行本
最後のは「 メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz) 」じゃないけど雰囲気だけ。
(こちらは「 ホルヒ(Horch) 」というドイツ車で、元々はベンツから独立した人が創業者だったそう。)
ちなみに、「 アウディ(Audi) 」もこの同じ方が創業者なんですって。
イニシャルD The Movieは日本のマンガで全編日本ロケで鈴木杏ちゃんがでてて外面は完全に邦画なんだけど、魂はやっぱり香港映画なんだよなあ。単純にオモシロかった。
by keisuke (2010-03-16 23:28)
Dear keisuke
コメント&nice!、ありがとうございます。
調べてみると、鈴木杏ちゃん以外は皆さん、
香港の俳優さんなんですね。でも、日本で撮影と。
あ!製作スタッフは『インファナル・アフェア』の人たちみたいですね。
それだけ聞いても面白そうです。。
あと、クレジット上は香港映画でしたが、
日本では日本語吹替版で劇場公開されていたほうが
多いようですね。・・・と、レンタル屋さんではどこにあるのかな?
興味津々。。調べてみます~。
(ちなみに、『サヨナライツカ』もクレジット上では韓国映画です。)
by かものはし (2010-03-17 12:37)
基本的には製作金を出した国の映画の分類となると思います。
「中国の小さなお針子(だったか)」は、文化大革命の時代の中国の話ですけど、フランス映画です。
でも、そんなことは劇場上映の分類であって、レンタルの分類では不便ですよね。
個人的には、日本も亜細亜も西洋も、ホラーとかで棚を分けて、出演者で国の分類をしてくれると判りやすいです。
by バラサ☆バラサ (2010-03-18 16:32)
Dear バラサ☆バラサ
コメント&nice!、ありがとうございます。
そうですよねぇ。やっぱ、資金の出元ですかね・・・。
『小さな中国のお針子』は、私も今、観たいと思っていた映画です。
そっか・・・。フランス映画なんですね。でも、セリフは中国語と。
で、私は監督の名前で作品を探すことが多いのですが、
同じように、出演者別ってのもありだと思います。
by かものはし (2010-03-19 12:17)
こんばんは。
これだけ国籍が混ざってくると、レンタル屋さんも苦労しますね~
いっそのこと国を考えずに物語のジャンルだけで分けた方がいいのかも。
でも、「ドラマ」はまた細かく分けないとダメかな。
やっぱり難しいですね(^^ゞ
by non_0101 (2010-03-21 23:25)
Dear non_0101
コメント&nice!、ありがとうございます。
ジャンル別ですか~。。
でも、どこにも属せないものもありそうですから
やはり、難しそうだなと思います。
最終的には検索機を置いておくしかないのかなーって
感じもしますね。・・・なんて言っているうちに、
ネットでレンタルするのが主流になっちゃうかもしれませんね。
それも観たいものが決まっているときは良いんですけど、
ちょっと味気ないなと個人的には思います。。
by かものはし (2010-03-23 12:24)
映画の国籍…そうですねぇ。
黒澤作品もデルス・ウザーラとか乱とか外国資本ありますものね。
by inuneko (2010-04-02 20:11)
Dear inuneko
コメント&nice!、ありがとうございます。
ね?なんて、馴れ馴れしくてすみませんが、
そういうことなんですよね。
『デルス・ウザーラ』はソ連、『乱』は日仏合作ですが、
後者の舞台は日本だし、おそらく日本映画なんでしょうか。
結構ね、ギリギリの線はどうなる?といったことから
突き詰めていくと、難しい問題だと思っています。
by かものはし (2010-04-04 11:51)