科学技術予算の行方 [日常の一コマ]
今、日本で一番気にかかることと言ったら、「事業仕分け」!?
個人的に、仕事(大学勤務)絡みなこともあり、注目はしてました。
予算元がどこかによって色々ありますけれども、
目玉になっていたものは、当初からえらい金額の予算がついていたので
(確かに、このご時世にこの金額はどうなの?と思うくらい・・・。)
少しは削減されるだろうとは予測してましたが、
何て言うか、その日の初めにやった
「次世代スーパーコンピューティング技術の推進」(「 理化学研究所 」)からして
理由が何とも承服し難かった・・・。
なぜ2位じゃダメ?
世の中の研究者はもちろんのこと、各界でしのぎを削っている方々に、
どんな顔で、2位で良いでしょ?と言えるのか・・・。
と、思っていたら、
昨日くらいに利根川先生が同じようなことをおっしゃっていて安心しました。
ただ、ちょっと補足すると、私自身は当日のライヴ中継を観ていないし、
テレビの報道等で扱われた編集版だけを元に違和感を覚えたってだけで、
某仕分け人の方が「 Twitter 」でつぶやいていたのを読む限り、
報道で扱われたポイントと、その方の意図とが若干誤差を伴っているな、といった印象を受けました。
大体にして、鳩山さんも、菅さんもいる(この方に至っては弁理士)
「理系内閣」ってのがフィーチャーされる割には、何も言わないなぁと思ったら・・・。
「次世代スーパーコンピューティング・・・」については再度見直す
(つまり復活?)という発言があり。
じゃあ、今やっているのって???
色々考え始めるとキリがないけれど、でも、
税金の使い道をみんなで考えるってのは、きっかけとしてはまずまずなのかも。
少なくとも、こういった作業が全面公開され、動画も配信されて、
"Twitter"("Hushtags"は#shiwake1, #shiwake2, #shiwake3)で
あーだこーだと、誰もが意見できるってのは良いことなのかなとは思います。
以下、何で、科学技術予算に投資する必要があるかってのは、
立場により色々あるとは思いますけど、研究者育成という側面からみると、
例えば、東大って世界大学ランキング、何位だか、知ってます???
(しかも、今年はさらにランクダウン・・・。)
もちろん、これは「 Time Higher Education 」が出しているものだし、
非英語圏の大学には不利な面も多々あるだろうと思いますが、
実際、世界各国の優秀な研究者(ポスドク等)が日本を敬遠しがちなのは確かです。
こういうとき、まず必ず話に出てくるのは、
授業自体が未だに日本語メインで、英語がイマイチ普及していないから、とかでしょうか。
研究ディスカッションを日本語でされても困る、細かいところが分からないから、と。
そもそも、研究成果の論文発表は英語でするものなので、
だったら、日常的に英語で暮らせるところのほうが・・・っていう気持ちは
分からなくない気もしますね。
ただ、じゃあ、日本の大学の教授陣が、果たして英語が苦手なのか?
・・・って言うと、決してそうではないんですよね。
だからなんとも不思議な話なんです。
もちろん、英語が出来なくたって優秀な研究者はいっぱいいるし、
その人達だけで研究をすれば良いっていう考え方もありますが、ね・・・。
で、案外、英語ができないことのせいにしたいのは、
こっち側(ってどっち?)の目論見だったりするのかもしれませんけどね。
にしても、政権交代前にはこんな期待大な話もあったのになぁ・・・。
もちろん、
科学技術が絶対!
だとは言いませんが、ノーベル賞受賞者の方々がおっしゃるように、
基礎研究は見た目に成果が現れにくいし、時間もかかるものなので、
じっくりと、文字通り"seeds"を一から育てるつもりでお付き合いいただければと、
関係者としては願うばかりです。。
「 行政刷新会議 」、「事業仕分け」は本日27日で終了。
今、大変だからと、目の前をとりあえず乗り切るのと、
10年後、中身がスカスカで慌てないように準備するのと・・・。
どちらも大切なことだと思うんですが、いかが思われます?
個人的に、仕事(大学勤務)絡みなこともあり、注目はしてました。
予算元がどこかによって色々ありますけれども、
目玉になっていたものは、当初からえらい金額の予算がついていたので
(確かに、このご時世にこの金額はどうなの?と思うくらい・・・。)
少しは削減されるだろうとは予測してましたが、
何て言うか、その日の初めにやった
「次世代スーパーコンピューティング技術の推進」(「 理化学研究所 」)からして
理由が何とも承服し難かった・・・。
なぜ2位じゃダメ?
世の中の研究者はもちろんのこと、各界でしのぎを削っている方々に、
どんな顔で、2位で良いでしょ?と言えるのか・・・。
と、思っていたら、
昨日くらいに利根川先生が同じようなことをおっしゃっていて安心しました。
ただ、ちょっと補足すると、私自身は当日のライヴ中継を観ていないし、
テレビの報道等で扱われた編集版だけを元に違和感を覚えたってだけで、
某仕分け人の方が「 Twitter 」でつぶやいていたのを読む限り、
報道で扱われたポイントと、その方の意図とが若干誤差を伴っているな、といった印象を受けました。
大体にして、鳩山さんも、菅さんもいる(この方に至っては弁理士)
「理系内閣」ってのがフィーチャーされる割には、何も言わないなぁと思ったら・・・。
「次世代スーパーコンピューティング・・・」については再度見直す
(つまり復活?)という発言があり。
じゃあ、今やっているのって???
色々考え始めるとキリがないけれど、でも、
税金の使い道をみんなで考えるってのは、きっかけとしてはまずまずなのかも。
少なくとも、こういった作業が全面公開され、動画も配信されて、
"Twitter"("Hushtags"は#shiwake1, #shiwake2, #shiwake3)で
あーだこーだと、誰もが意見できるってのは良いことなのかなとは思います。
以下、何で、科学技術予算に投資する必要があるかってのは、
立場により色々あるとは思いますけど、研究者育成という側面からみると、
例えば、東大って世界大学ランキング、何位だか、知ってます???
(しかも、今年はさらにランクダウン・・・。)
もちろん、これは「 Time Higher Education 」が出しているものだし、
非英語圏の大学には不利な面も多々あるだろうと思いますが、
実際、世界各国の優秀な研究者(ポスドク等)が日本を敬遠しがちなのは確かです。
こういうとき、まず必ず話に出てくるのは、
授業自体が未だに日本語メインで、英語がイマイチ普及していないから、とかでしょうか。
研究ディスカッションを日本語でされても困る、細かいところが分からないから、と。
そもそも、研究成果の論文発表は英語でするものなので、
だったら、日常的に英語で暮らせるところのほうが・・・っていう気持ちは
分からなくない気もしますね。
ただ、じゃあ、日本の大学の教授陣が、果たして英語が苦手なのか?
・・・って言うと、決してそうではないんですよね。
だからなんとも不思議な話なんです。
もちろん、英語が出来なくたって優秀な研究者はいっぱいいるし、
その人達だけで研究をすれば良いっていう考え方もありますが、ね・・・。
で、案外、英語ができないことのせいにしたいのは、
こっち側(ってどっち?)の目論見だったりするのかもしれませんけどね。
にしても、政権交代前にはこんな期待大な話もあったのになぁ・・・。
もちろん、
科学技術が絶対!
だとは言いませんが、ノーベル賞受賞者の方々がおっしゃるように、
基礎研究は見た目に成果が現れにくいし、時間もかかるものなので、
じっくりと、文字通り"seeds"を一から育てるつもりでお付き合いいただければと、
関係者としては願うばかりです。。
「 行政刷新会議 」、「事業仕分け」は本日27日で終了。
今、大変だからと、目の前をとりあえず乗り切るのと、
10年後、中身がスカスカで慌てないように準備するのと・・・。
どちらも大切なことだと思うんですが、いかが思われます?
いやー、ほんとですよねえ。
日本がサイエンスを捨てたら、もう何も残らないよね。
なーんにもかんがえていない人に、仕分けされてもこまります。
英語に関してはねえ....
お話はできるんです。でも論文がね。
彼ら、英語論文は一晩でかけますが、日本人はなんどもなんども英語を直してもらっているうちに、さきこされちゃうんじゃないかとおもいます。だって、ひどい英語の論文、それだけで査読もしてもらえないと思いますもの。
自分も全然かけませんけどねー...
大学の講義をすべて英語でやるくらいじゃないと、理科系の人たちは世界でやっていけないと思います、ほんと。
私たちの世界も、学会が英語、になりつつあります。とっても、つらーい....
by snorita (2009-12-01 13:47)
Dear snorita
コメント&nice!、ありがとうございます。
ウィルスでお忙しいときにこちらまでお出でいただき、感謝です。。
論文がrejectされた話は身近なところでも結構聞きます。
それが英語力によるものだったら、嫌ですね。本当・・・。(泣)
うん。。講義からやらないと、多分、限度があるのかもですよね。
今、私も英語が出来ないばっかりに、
先輩に文書を訂正されまくりです。。人間失格な気分ですよ。
by かものはし (2009-12-02 14:50)