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オルタ美術館で号泣(その4) [冒険の日々]

ちなみに、「オルタ美術館」のファサードはこんな感じ。

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この、奇妙な曲線が特徴的ですよね。「アール・ヌーヴォー」って。
植物の蔦のイメージだったりするわけですが。

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そして、残念ながら、ここから先はお見せできる写真がありません。
撮影厳禁なの。
(雰囲気だけは、「 The Horta House - Virtual Tour 」でご覧になっていただけます。)

荷物は中に入ってすぐのクロークで全部預かってもらえます。
私、ここでは、小さめのショルダーバックだけ持って行こうとしたら
呼び止められて。

 バッグはね、開けたまま持ってちゃ危ないよ!
 ちゃんと閉めて、しっかり身体にくっつけて歩かないと。
 (つまり、開いてたわけです。)

でも、これ、英語じゃなくて、フランス語なのね。
だけど、そんなことを言ってたって私でも分かった。
もちろん、細かい"detail"はさておき、話の筋だけは、分かるんです。

 言葉って、あくまでもコミュニケーションの一つのツールにすぎなくて、
 共通言語じゃなくても、伝えたいことって伝わるものなんだね。
 当然、こっちも真剣に話を聞いているからってのもあるとは思うんですが。

 だからそれってさ、

  聞く耳を持った相手には言いたいことを言うべきだ、

 ってことよね。

  ・・・。

 何やら感慨深い。うむうむ・・・。(ちょっと思うところがあったので。)

お礼を言って、1階の階段を上がったところにある受付へ。確か、€7。
(ごめんなさい。正確な額を忘れてしまった。)

そこにはメガネをかけた、神経質そうな30歳後半くらいの白人男性が、
グレーの上質な3つ揃えのスーツを着て、
このまま、この人は一生笑わないんじゃないだろうか?とか思うくらい、
いかめしい顔で机に座っていました。

 それがね、いかにも!っていう感じで、この場にすごく似合っていたのが印象的。
 役人っぽいっていうか。図書館にいそうっていうか。
 決して、無愛想って言うんじゃなく、ただ、真面目なだけなんだと思います。

その人から、小さめの、でも、丁寧に作られたパンフレットをいただいて、
ゆっくり、順路を廻り始めると、どういうわけだか、ポロポロポロポロ、涙が出てきた。

 うぅぅ・・・。私よ!感動してるのか?無事に着いて安心したのか?
 それとも人の優しさに打たれたのか???

何が何だか分からないんだけれど、観れば観るほど、涙が止まらなくなってしまい。
(今、これを書いていても、目頭がじわ~っときてしまうほど。)

 だけどね、困るんだよね~。。ここは泣くところじゃないんで。

涙でかすんでしまった先には数々の美しい内装、家具、調度品。。
花瓶一つとっても泣き、窓から見えたお庭にも泣き。
実は、トイレやバスルームを観ても、泣いていたのだ。

 はて?自分よ。そんなにアール・ヌーヴォー好きでしたっけ???

もちろん、興味があったからこそ、ここまできたのだけど、
こんな反応は予想だにせず、我ながら少々ビックリしてしまった。

 もしや、これが世界遺産たる所以の凄さか???

極めつけは、地下室!!!
ぶっちゃけ、こういうことを書くのは大変恥ずかしいのではありますが、
一言で言うとね、

 あ、私、ここ、知ってる・・・みたいな。(苦笑)
 (ここは昔、何度も見ていた地下室の夢の話をしなきゃいけないので敢えて割愛。。)

思い込みが強いとここまできちゃうんだね。

 アハハハ・・・。(笑)本当、すいません。。

ってことで、こういった話は以後、気をつけますが、
ひょっとして???

 もしも、そうであったならば、こんなに嬉しいことはないんですが。
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gon

そういう経験はナイですね〜。
ヨーロッパに居心地のよさは感じるので、
前世はヨーロピアンだったと信じてますけど。
あと、感じるのは「あ、ここヤバイ。いる」くらいで(^^;
(友達んちはじーちゃんいました…)
by gon (2009-08-12 01:57) 

かものはし

Dear gon
 コメント&nice!、ありがとうございます。
 おぉ~。やはり、そういう感じってあるんですねぇ・・・。
 私のあの感じはただ似ているってだけかもしれませんが、
 まぁ、地下室の夢の話は本当のことです。
 観る度、日本じゃないなとは思ってましたが。
 (今後、違う国でも同じことを思ったりして・・・。)
by かものはし (2009-08-12 18:52) 

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