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あんこう鍋と天心先生 [冒険の日々]

性懲りも無く、再び北東方向にある北茨城へ行ってきました。
   ( リンク先参照 → 「 ちょっと奥久慈まで 」 )

立春が来るまで、2007年同様凶方位であることには変わりないのですが
   ( リンク先参照 → 「 風水を信じて(佐原編) 」 )
   ( リンク先参照 → 「 風水を信じて(高崎編) 」 )

どうしても、温泉と、「 あんこう鍋 」の魅力には勝てず。(苦笑)

今回は千葉県を横断し、そこから海沿いに北上するという経路をとったため
途中、坂東三十三箇所観音霊場の第二十八番札所だという「 滑河山 龍正院 」に立ち寄って
道中の無事を願ってみたり、社殿に施されたロバ?と獏?の珍しい彫刻にはしゃいでみたり。
※相変わらず携帯写真にてスミマセン。

          
 
          

「潮来」という地名の呼び方を初めて知り、
(Q1:何と読むと思います?答えは一番下に。)
鹿島スタジアムの脇を通り、大洗、那珂湊周辺でお昼を食べたりして
※お隣の福島県いわき市のお魚「 めひかり 」の唐揚げを頂きました。
 写真を撮り忘れましたが、ししゃもをちょっと大きくしたようなお魚で頭から食べられます。
 大変美味!
15時ごろ、ようやく目的地である「 五浦海岸 」に到着!
(Q2:これも読み方が微妙。IMEではそのまま出ません。)

既に寒々とし始めた潮の香りの漂う道を、プラプラと歩いてみると、
天心丸 」、「 大観荘 」、「 武山邸 」などの字面が立ち並び、
そんな中、茨城大学の駐車場を見かけたので、一体何があるんだろうと思っていたら、
茨城大学五浦美術文化研究所 」なるものを発見!

不勉強な私は全く知る由もなかったのですが、
ここ、五浦って、岡倉天心ゆかりの地だったんですね。
早速、入場料¥200を払って入ってみました。

 
 
 

五浦に移り住んだ天心先生は、
横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山を呼び寄せ、
谷中にあった日本美術院の一部を移転させた・・・。

ふ~む。
芸大関連施設が常磐線沿線に多い理由が何となく分かったような。
いや。そうだから、天心先生も五浦を選んだのかもしれないですが。
・・・にしても、そこはやはり茨城大学管理なのね。(苦笑)

          
 
          

うぉ~!今年最初の海だ!
天心先生!確かに絶景です!!!自分だったら六角堂で何を思う?

その後、まだ時間があったので「 茨城県天心記念五浦記念美術館 」へ。
ちょうど開催されていた企画展は、「創画会60年展 -創造美術からの流れ-」というもの。

           

日本画にだって決して明るくはない私ではありますが、
公募展がいくつかあるのだけはなんとなく覚えていました。
その代表的な3つが
「院展(日本美術院)」、「 日展(日本美術展覧会) 」、「 創画会 」というもので、
「創画会60年展」とは、
文字通り「創画会」の60年の歴史を起・承・転の3つの時代構成に分けて展示するもの。
既に東京・京都の高島屋などを巡回してきた展覧会です。
これがなんとなく気になったので、ちょっと観てみることに。

寒空の下、凍える家族と犬一匹を残してきたため、
足早に流し観て、ゆったりとは鑑賞できなかったのですが
それでも、伝統的な日本画ばかりかと思っていたら、これも日本画なの???
といったものも多く、殊の外、面白い。

元々、日本画の定義は色々とあるようですが、
 「日本古来の画材を用いて描くもの」
という点は共通認識のようです。

完成後も描き足され続けていたという、上村松篁の『燦雨』、
(本展覧会中、この五浦記念美術館にのみ貸し出された作品のようです。上記参照。)
麻田鷹司『詩仙堂』、沢宏靭『紅白梅』など、
金色に輝くまばゆい作品もさることながら、
稗田一穂『天宇』、岩崎鐸『迷い児の天使』、平川敏夫『晩春の庭』、池田幹雄『時計』など。
おぉ!何か好きな絵が多い!

さらには、内田あぐり『若い娘と美しい老婆』、宮いつき『杭を打つ音』など。
おぉ~!私はこういう絵が好きなんです。
写真を掲載できないのが残念。。

そういえば、こんな私も一人だけ日本画を描く方を存じ上げています。
   ( リンク先参照 → 「 碧(AOI)-vol.2- 」)

確かに、その方の絵も好きでしたけど、
でも、日本画そのものがこんなに面白いとは思わなかった!

結果ハマッてしまい、図録はおろか、ポストカードセットまで買ってしまった・・・。
(最近は買わないようにしてたのに。おかげで、しばらくは節約生活です。)
だけど、一つだけ不満なのは、せっかく買った図録でも、
日本画の一番の魅力が伝わらない!伝わってこない!ってこと。
他の絵画や色んな作品にしたって、もちろん、基本は現物が一番!
それはそうなんだけど、今回観てきた日本画は特にその傾向が顕著のようにも思えました。

だって、

展示されていた絵の持つ、あのキラキラとしたまばゆい光のオーラは、
図録の写真になると、すっかりくすんで見えてしまい・・・。
つまり、岩絵の具の魅力は写真に残らないってこと?

だとすると、もしかしてその辺りにも問題があるんじゃ???

兎にも角にも俄然日本画に興味津々。
これから絵を習うなら、日本画にしよう。(笑)
(相当、絵の具代がかさむらしいけど。。)

・・・で、肝心のあんこう鍋の前に、満喫しまくってしまった私ではありますが、
一応、ちゃ~んと頂いてきました。プリプリです。あん肝の出汁と味噌仕立て。
(お醤油より、お味噌のほうが美味しいと思う。)

           

それから、五浦観光ホテルの日帰り温泉へ。
塩分多めのしょっぱい源泉で、暖まりました。

        

他にもこんな日帰り温泉施設もあるようですので、
お近くにお立ち寄り際は是非。

●五浦温泉 天心乃湯
 → http://www11.ocn.ne.jp/~tenshin/20.html

で、上のほうに書いたクイズの答え。

                                        Q1:潮来=いたこ
                                        Q2:五浦=いづら

だそうです。茨城県って、結構面白いかも。


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