博士の愛した数式 [キャンペーン応募]
先日、都内某所にて行われた『博士の愛した数式』という映画の試写会に行ってきました。
元々、職場の先輩に原作の本を借りていて、好感を持っていたのもありましたし、
小説中の登場人物が、阪神ファンなんですね。
それを知った彼氏が、「映画、観に行きたいなぁ~。」なんて言っていたのもあり、
ちょうど募集していた試写会案内に応募してみたら。
これがまた!
有り難いことに当選しました!ヤッタ~。
岩田君のこともあるし、今年、阪神関係は、個人的にツイている感じがします。
( リンク先参照 → 「 阪神ファンになる!? 」 )
と、前置きはさておき、
この映画のストーリーはと言うと・・・
深津絵里さん扮する、シングルマザーの家政婦、杏子が、
記憶が80分しかもたないという博士(寺尾聰さん)のもとで、
働き始めるところから始まります。
博士の専門は数学。そして、数式を通してでしか、人と交流できない博士。
そんな博士と、杏子の10歳になる息子、ルート(博士命名)が、しだいにココロを
通わせていく・・・
というお話。
博士の記憶は80分しかもたないので、毎日初対面の人間同士として、挨拶をする博士と杏子。
同じことを訊かれても、「もうそれは聞きました。」とは言わない約束をする杏子とルート。
なんでしょう。
人が人を尊敬し、思いやるココロが、すごく表現されているストーリーだと思うんです。
原作の本は、「第一回本屋大賞(2004年)」を受賞しています。
ちなみに、
「第二回本屋大賞(2005年)」は、恩田陸さんの『夜のピクニック』が受賞しています。
そんなこんなで、これは記事にしないと!なんて思っていたら、
「So-net blog」×「MovieWalker」でキャンペーンをするとのこと。
ついでなので、こちらにも参加することにしました。
上記ムービーを再生すると、各書店の店員さんたちのコメントが観られます。
それが終わると、MovieWalkerのサイトが立ち上がる仕組みのようです。
(どうやら、このムービーはWindowsのみ対応のようです。
Macユーザーの方。ごめんなさい・・・。私の友達はMac派が多いのに・・・。)
このキャンペーンは、
こうして、この映画の記事を書き、上記ムービーを80人以上の方に観て頂くと、
私の名前「かものはし」がDVDに載る、というものです。
もし、ご賛同を頂けましたら、是非、ワンクリック。(場合によっては2~3クリック。)
ご協力いただければ嬉しく思います。
もちろん、この記事をご覧になった方ご自身も、キャンペーンに参加することが出来ます。
あなたのお名前がDVDに載るかも!?
と、キャンペーンのことはここまでにして、映画のお話を。
まず、原作を先に読まれた方は、
本と映画の中の状況設定が、微妙に異なるので、最初、とまどうかもしれません。
私もそうでした。
ですが、観ていくうちに、それが上手い具合に繋がってきて、
思わず、「なるほど~。そう繋ぎましたか・・・。」
なんて、呟きたくなります。
全体としては、すごく、しっくり。素晴らしい!
これが小泉監督の手腕なんでしょう。
そして、原作よりも、博士と義理のお姉さんとの関係が、詳細に描かれています。
是非、映画も一度、ご覧になってはいかがでしょう?
次に、まだ原作を読まれていない方は、
こういう原作がある映画の場合、「原作が先か?映画が先か?」
なんて議論がなされることがありますが、
この映画に関しては、どちらが先でも、十分楽しめると思います。
上記にも書いたように、状況設定の微妙な違いが、
逆にそれぞれ(本・映画)の良さを生かしたものになっていて、どちらも味わい深い。
お好きなほうから、お先にどうぞ。
原作では、杏子の生い立ちや、ルートの父親のことなど、
映画よりも、もう少し詳細に書かれています。
そして、
確かに、この本・映画は、決して派手なストーリーではありませんが、
でも、ココロにほっこりとした、何やら暖かいものが染み渡ること、請け合いです。
たとえば、真冬に飲む、ココアのような。
もしくは、マラソン大会のあとに食べる、豚汁のような。
特に映画に関しては、普段、「日本映画が嫌いだ!」と豪語される方にこそ、
観ていただきたいな、と思いました。
この映画は、そういう映画なんですね。
●映画『博士の愛した数式』公式サイト
→ http://www.hakase-movie.com/
本日、1/21(土)より劇場にて公開中です。
●本屋大賞
→ http://www.hontai.jp/index.html
私は、こちらのサイトにある大賞受賞者の方が、
「副賞の図書カード10万円分で購入した本」というページが面白くて好きです。
・ 「 小川洋子さんが本屋大賞のご褒美で買った本 」
・ 「 恩田陸さんが本屋大賞のご褒美で買った本 」
さて。
これで、試写会の時の約束も、無事、果たせたかな?(笑)
個人的には、小泉監督の『雨あがる』『阿弥陀堂だより』も観てみたいですね。
きっと名作に違いないと思いますから。
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2006年5月21日。追記。
念願叶って、ようやく上記2本の作品を観ることが出来ました。
どちらの作品も、人が生きることの愛おしさを感じられる映画で、
あと、何かもう自分って小っちゃいなぁ~。と改めて思いました。
こちらにも、それぞれ原作があるようで、
是非、読んでみたいと思います。
あと、気になることが一つ。
『阿弥陀堂だより』のなかで、小百合ちゃんが病室で読んでいるらしいプーシキン著作。
作品名は何と言うのでしょうか?岩波文庫らしいことだけは確かなのですが。。。
●映画『雨あがる』公式サイト
→ http://www.asmik-ace.com/AmeAgaru/index.html
●映画『阿弥陀堂だより』公式サイト
→ http://www.amidado.com/index.htm
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映画観てきました。
今度は、原作本を読んでみようかな
by optsaru (2006-01-21 19:00)
原作本で、おもわずホロリとした hanamizuki です。
原作のイメージが壊れていたら嫌だな…でも観たいな…と悩み中でした。
原作とは微妙に違った世界がありそうですね。
公開されたら、観にいきます。…泣いちゃいそうだから、多分一人で。
by hanamizuki (2006-01-21 19:03)
Dear optsaru
はじめまして。コメント&トラックバックにnice!まで。
ありがとうございます。
公開初日に観に行かれるとは、映画が本当にお好きなんですね。
原作もまた違った深みがあって、オススメですよ。
杏子の生い立ちや、ルートの父親のことなども、原作では
触れられています。
あ、これ、記事に追記します~。(苦笑)
Dear hanamizuki
こんにちは。コメント&nice!をありがとうございます。
是非、映画も観に行かれると良いと思いますよ。
原作は、私も通勤途中の電車の中で読んでいて、
思わずグッと来ちゃったのを、必死でこらえたのですが、
映画のほうは、泣いちゃうというよりも、
もっと、ほんわかした感じなんです。
でも、観終わったあとの充足感は、原作の持つものと同じくらい。
あぁ・・・。是非、是非、観に行ってみて下さい。
by かものはし (2006-01-21 20:00)
あぁ、小川洋子原作だったんだ。。。。
一時ハマっていたけれど、これは読んでいなかったなぁ。
小川洋子は客観的な描写で心理を表すのが得意(と思う)だから、心理的なものをしっかり表すなら、映画の方が良さそう。
でも小川さんの静かな優しい描写は好きですよ。
今年は新年早々幸先が良いですな~^^
by おのっち (2006-01-22 01:07)
こんばんは。おじゃまします。
私も本を読んでから映画を観ました。
どちらも本当に良かったですね!
特に映画は、本の静かで優しい雰囲気を
見事に映像化しているなあと思いました。
by non_0101 (2006-01-22 02:15)
Dear おのっち
コメントありがとう。
小川洋子さん著作にハマっていたとは。さすがです。
他の本を読んだことはないけれど、どれも優しい気持ちになれそう。
Dear non
コメント&トラックバックに、nice!まで。ありがとうございます。
映画は本当、お見事!って感じですよね。
小泉監督のほかの作品もチェックしなきゃ、って思いました。
by かものはし (2006-01-22 09:41)
はじめまして!
関連記事で、来てみました。
私はまだ見てなくて、原作読んだだけなんですが。ほー、原作より杏子さん詳しく描かれてるんだー。見たくなりました!(笑)
あ、阿弥陀堂だより、見ましたよ~!こちらもステキな映画でした!
by みーはー熊 (2006-01-22 09:58)
Dear みーはー熊
みーはー熊さん、はじめまして!
えっと、分かりにくい文章で恐縮ですが、杏子さんのことが
詳しく書かれているのは、原作のほうですね。
映画では、大きくなったルート(吉岡秀隆さん)から簡単に
紹介されるだけなんです。
誤解を招いてしまって、ごめんなさい・・・。
でも、映画も良いと思うので、是非、ご覧になってみて下さいね。
では。
by かものはし (2006-01-22 18:11)
ご訪問いただき有り難うございました。
小説や邦画ではこのような作品が好きです。
私は原作か映画かどちらか一方を見るタチなので、小説は読んでません。
でも両方知るのも良いみたいですね。
by b-j- (2006-01-22 21:33)
ウチにも おいでいただき・・・ありがとうございました!
コメント失礼しました!私の早とちりでしたね。
博士とお義姉さんの関係の方でした。
なんだか映画見たくなりました!
by みーはー熊 (2006-01-22 22:42)
僕も原作は読みました。
すごくいいストーリーなので来週映画見に行こうと思ってます。
あ、ムービークリックしましたよ。
帰る前にもうワンクリックしまーす。
by kenken23 (2006-01-23 01:01)
トラバ&コメントありがとうございました。
舞台挨拶では立ち見も出るくらい満員だったらしいですね。
この週末は忙しくて観にいけませんでしたが、
近いうちに行きたいです。
by Teddy (2006-01-23 01:28)
カモちゃん、こんにちは。
「博士の~」は私も原作を読んで、もう滂沱・・・。
本であそこまで泣いたのは久しぶり。
読者の人生力や成熟度を信じた、控えめながら美しい表現に、作者の美意識を感じた。
最近は分かりやすい悲劇や、売れ所を押さえた本ばかり注目されるからね。
物語もご都合主義で独自性もない上、文章もなっちゃなかったり。
そんな中、小説家と呼ぶに相応しい作家の作品に出会うとホッとする。
色んなタイプの作品があって、もちろん良いのだけど、
出版が商業主義に偏り過ぎて、本物の大人に向けた本が評価されていない気がしてさ。
と・・・熱くなってしまう私。
「博士の~」の世界観が好きなら、北村薫の「円紫師匠と私」シリーズも気に入るかも。
創元推理文庫から現在5作品が出てます。本屋さんで見かけたら手にとって見て。
たしか、「博士~」が出版された年か翌年に阪神が優勝したんだったね。
なんか良いよね~。
by たなかちゃん (2006-01-23 09:38)
はじめまして。
本当にこの映画は、原作も映画もどちらも良いですね!
寺尾聡さんの演技が最高です!
じんわりと染み通るあたたかさ。そんな映画でした♪
『雨あがる』も良いですよ〜。控えめな主人公の人柄を見事に表現している寺尾さん、素晴らしいです!!(^^)/
by (2006-01-25 09:50)
Dear BJ
コメント&nice!をありがとうございます。
是非是非、原作のほうも読んでみてください。
Dear みーはー熊
いえいえ。こちらこそ。
映画のほうも、是非ご覧になってみてくださいね。
Dear kenken23
コメント&nice!、ありがとうございます。
お風邪のほうは大丈夫ですか?お大事になさってくださいね。
今週末にご覧になる感じでしょうか?
観に行かれましたら、感想など、記事にしていただけると嬉しいです。
Dear Teddy
コメントをありがとうございます。
ご都合がよければ、是非、観てみてくださいね。
Dear たなかちゃん
コメントありがとう。
本に対する思い入れはさすが文学部!
オススメの作者さんの本は、以前から「良いよ~。」って、
薦めてくれてたよね。
そろそろ、いい加減、読んでみたいと思います!(笑)
Dear 日垣
はじめまして!
コメント&nice!にトラックバック、ありがとうございます。
やはり、他の作品も良いですか~。
是非、観てみようと思います。
by かものはし (2006-01-26 22:26)