창덕궁（昌徳宮）の軒下

　　　

愛読書（って言っても図書館にあるんだけど。）

奇想遺産―世界のふしぎ建築物語

• 作者: 鈴木 博之/藤森 照信/隈 研吾/松葉 一清/山盛 英司
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2007/09/25
• メディア: 単行本

に載っていたのですが、

　アジア建築の軒下ってのは人間の顔でいうと、目にあたるんじゃないかと。
　で、この部分がしっかり彩られ、目元が強いという印象を受けたのは韓国だ、

と、いったようなことが書いてあったので、それを確かめに行ってきました。
ここで簡単には比較できないけれど、

　日本人は一度作られた仏像を色が落ちたと塗り直そうとはしないし、
　（作られた当時の状態を出来るだけ維持したいという発想。）
　お茶碗も欠けのある、少しアンバランスなほうが大事にされる。
　（韓国では左右対称のものが好まれ、色が美しいものが多い。）

といった文化的背景をして保たれている五大古宮の一つ、それが「 昌徳宮 」。
私は日本のお寺も大好きだけど、
この角度のビチ～ッと揃いも揃った軒下を観ていたら、
ゾワゾワ～っと鳥肌が立ちそうになりました。

　すげー！（失礼！）

当然、色も細かいところまで丹青ね。
こういう目で来られると、思わず、こっちまでまつ毛パーマとかかけてみたくなる。。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　

こちらは、1997年、
「 Changdeokgung Palace Complex 」として世界遺産登録されています。

建物自体もそうですが、奥に広がる広大な、秘苑/"Secret Garden"が特に有名で、

　　　

その入口（↑）も何やら秘密めいて見えますかね？

金・Yさんによると、昔、すぐ近くに住んでいた頃は、
秘苑の近くにあった動物園に行くのに、中を通り抜けて行ったのに・・・ってな話でした。
（さすがに今はいくら地元の人でも、多分、無理なんじゃないでしょうかね。）

　　　　　　　　　　　　　　　

有名どころでは、ここで『 宮廷女官チャングムの誓い 』のいくつかのシーンも撮影されたそうです。
（またしても、観てない・・・。私。。）

同敷地内にある「楽善斎」には、1989年まで英親王（第27代朝鮮王・純宗の弟）李垠の妃、
方子女王（この方は日本の皇族、梨本宮家のご出身。）が住んでいらっしゃったようだ。

　　　

丹青が施されていないのは第24代朝鮮王・憲宗の趣味。
ただし、ここ、元々は後宮（大奥、harem）用に建てられたところで、
宮廷内に新たに建設してまでこういうところを用意したのは、本当に異例のことだったそう。

◎参考図書等

　日韓の仏像の話は、

奈良 寺あそび、仏像ばなし

• 作者: 吉田 さらさ
• 出版社/メーカー: 岳陽舎
• 発売日: 2007/11
• メディア: 単行本

　　All About 吉田さらささんの記事 → 「 不思議がいっぱい、日本仏教の謎解き講座 」

　に少し詳しく書いてあります。

　次に、「宮廷女官チャングムの誓い」。

宮廷女官 チャングムの誓い 総集編 [DVD]

• 出版社/メーカー: バップ
• メディア: DVD

　DVDはあえてこの総集編をリンクしましたけど、BOXでもテレビ放送と同じく編集版なんですね？
　なんじゃそりゃ？（どうせならオリジナルが観たいですよねぇ～。）

　　あ、北の将軍様もファンなんだそうで・・・。

　私自身は『JSA』を観て、初めてこの方がイ・ヨンエさんなんだと認識しました・・・。

JSA [DVD]

• 出版社/メーカー: 東芝デジタルフロンティア
• メディア: DVD

　（※他にはソン・ガンホ氏、シン・ハギュン氏、イ・ビョンホン氏も出てます。豪華！）

　次に、李方子様のお話。

虹を架ける王妃 ~朝鮮王朝最後の皇太子と方子妃の物語~ 完全版 [DVD]

• 出版社/メーカー: GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D)
• メディア: DVD

　こんなドラマもあったんですね・・・。またしても知らなかった・・・。

　　「 虹を架ける王妃 ～朝鮮王朝最後の皇太子と方子妃の物語～ 」（特番の第一夜のほうがそうだったとか。）

　元々、『ラストエンペラー』は好きなので、観てるかと思ってたけど、
　観てないよね？私？（それすら記憶にございません・・・。）

ラストエンペラー ディレクターズ・カット (初回生産限定版) [DVD]

• 出版社/メーカー: 東北新社
• メディア: DVD

タグ：世界遺産 韓国 建築

コメント 4

僕も『奇想遺産』愛読書です。
もっぱら本屋で立ち読みですが…
by 丹下段平 (2010-02-16 22:25) 

Dear 丹下段平
　コメント＆nice!、ありがとうございます。
　本屋さんでも図書館でも同じこと。（笑）
　（すいません・・・、買ってなくて。。）でも、良いですよね。
　普通の世界遺産以外にこれに掲載されているのを
　めぐるってのが私は好きです。
by かものはし (2010-02-18 12:07) 

奇想遺産読んでないのだけれど。。。

トルコのお守りボン・ジュク等々、眼って魔除けの意味合いが強そうよね。
歌舞伎の市川家「にらみ」も魔除けだそうだし。
絵にすれば◎◎←で眼の形になっちゃいますが、その中に畏怖の念も抱けるというのはすごい事ね。

虹を架ける王妃、DVD化してましたか。
当時すっごく大きくて美しいポスターで予告をしていて韓国文化勉強中の私はハイテンションでビデオ予約したのですが、何故か途中で切れていて。
本当に orz ←の体勢をとりました。
by おのっち (2010-02-21 23:38) 

Dear おのっち
　やはり、眼力と言うくらいですからね。
　あと、ハト避けなんかも目みたいじゃない？
　それと、orz。みんなが書いていて、
　どういう意味なのかとずっと気になっていましたが・・・。
　アスキーアートだったとは！（苦笑）
　ってことでOTLか、onでも良いのね？勉強になりました。。
　DVD、レンタルできると良いね。私も探してみます。
by かものはし (2010-02-23 18:32)