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せめてもの"Victoria and Albert Museum"(その2) [冒険の日々]

では、早速"entrance"から。

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(画面中央は、「 Dale Chihuly 」の作品、"Chandelier")

 おぉ~!!!

ってね。。ここだけでもこ~んな、感じのとこなのに、またまた"free"(泣)
一応、荷物チェックはされますけれども、
それって凶器類がないかどうかってことの確認だけで
カメラの持ち込みOK!、だから、当然撮影もOK!!!
(一部のコーナーは不可ですので悪しからず。)
警備員さんには、

 尖っているのはこれだけだね!

と、持っていた"sharp pencil"について指摘されたんですけど、
それすら、こう、うまく返答できないのがむず痒い。。
英語力にも機敏さにも欠けて・・・。気の利いたお返事をしたいものです。

 悔しい・・・。

で、ここから順々に廻っていくわけですが、広いのは言わずもがな。。
じっくり観たいもの、撮影したいものも続々登場。

 ・・・でもね。涙が出ちゃう・・・。

ここまでくると、あまりのごちゃごちゃ感に、
全てを壊してしまいたくなる衝動に駆られるのです。

 食傷気味っていうの???

もう、分かったよ、良いよ!ってな感じ。。むちゃくちゃ腹立たしい。(苦笑)
適当に廻って行った先にあった、"Jewellery"コーナー(写真NG!!!。)では、

 これさ、全部溶かして売るといくらかねぇ???

なんて某氏が言うので、(あ、この日は一緒に行動した日です。)

 あれ?この辺もあなたの本業では???と、意外に感じつつ、

ただただ、頷くばかり。止められぬ破壊衝動。(苦笑)
(もちろん、行動には移さなかったけど。)

 これってさ、権力誇示のためでしょう???

なんて、穿った見方も出来てしまうくらいに、すごい量なんです・・・。
(それは強ち間違ってはいないようでもありますが。)
そもそも、この"V&A"は、ヴィクトリア女王の旦那さん、
アルバート公(ドイツ人)により、
イギリス国民の産業とデザイン力向上のため、設立されたところから始まっています。

図説 イギリスの王室 (ふくろうの本)

図説 イギリスの王室 (ふくろうの本)

  • 作者: 石井 美樹子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本

この本(↑)によると、なんと、あの第一回万国博覧会(および水晶宮)も
アルバート公の下、すすめられたものだったんですね・・・。

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こちら(↑)は、"V&A"の展示にあった、本物の水晶宮の模型です。
(半分だけ模型化されていて、鏡によってシンメトリーに。省スペース展示?)
※水晶宮だと思っていた、"Palm House"はこちら(↓)

   ( リンク先参照 → 「 いきなり"Kew Gardens"(その3) 」 )

 素晴らしい!!!王室、万歳!!!って感じですよね。
 (怒ったり、感動したり、圧倒されたりで忙しい。。)

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 いやぁ~、そりゃ負けるわけだ・・・。

とかって、ほんと、そう思っちゃう。。

だってさ、日本にさ、そんな博物館ってある???
しかも"free"で!!!(一時期は入場料が必要なときもあったようです。)

いつだって、趣味の良い権力者は庶民も大歓迎です。
(もちろん、悪政でなければ、でしょうけれども・・・。)

アルバート公と言えば、

外交手腕にも長け、当時も人気があったと、いくつかの本に書いてあります。
だからか、ここ、サウス・ケンジントンの街にはアルバート公にちなんだものがたくさん。
ただ、一説には、若くして急逝したアルバート公を偲んで、
ヴィクトリア女王が建てさせたともありますね。

また、その昔、クリスマスにクリスマス・ツリーを飾る習慣は、
ドイツの一地方にしかなかったようなのですが、
ヴィクトリア女王夫妻が家庭行事として取り入れたために、
イギリス中に広まったものなのだそうです。
(当時、中流階級の間では夫妻の生活スタイルを模倣することが流行っていたため。)

図説 イギリスの歴史 (ふくろうの本)

図説 イギリスの歴史 (ふくろうの本)

  • 作者: 指 昭博
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本

 ヴィクトリア朝。ヴィクトリア時代。ヴィクトリアン様式etc・・・。

それは、産業革命後、世界の工場と言われていた時代、
最高の栄華を誇り、イギリスが最も輝いていた時代と言われています。
と、同時に世界各地に拡大していった植民地数が最も多かった時代でもありますね。

 だからかねぇ~・・・と、
 捻じ曲げられてまで圧倒されるような雰囲気に
 ただ、ただ、納得。
タグ:イギリス
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keisuke

貴族が庶民に「施し」を与えるって発想は日本にはないかも。まあ日本の貴族は100年前まで超ビンボーでしたからねえ。
by keisuke (2009-07-22 06:15) 

かものはし

Dear keisuke
 コメント&nice!、ありがとうございます。
 でももし、華族が残り、財閥解体なんかもなかったら、
 どうなってましたかねぇ~。
 メディチ家みたいのが残ってれば、少し違ったかもしれませんね。
by かものはし (2009-07-22 21:39) 

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