SSブログ

孤独なカウボーイ [糖尿病・身体のこと]

先日、この曲を聴いていて、ふと、入院中のことを思い出した。

私が入院していた病院は、一番上の階に患者用の食堂と、
コインランドリーがずら~っと並んだ広めの洗濯スペースとがあって、
そのガラス張りのフロアーからは、かつてのオリンピックの遺跡が見える。

私は病室で息が詰まると、いつもここに来て、
iPodを繰りながらその大好きな音楽たちを当てどもなく聴いていた。
シャッフルにして、その選曲の妙に感心したりしながら、
何曲目かでこの「孤独なカウボーイ」が、かかったのだ。

 全部自分で入れたはずなのに、曲数が5,000曲くらいともなると、
 そのあたりの境目が曖昧になるってこと、経験ないですか?

最初は意識することなく聴いていたのに、
気が付けば、独り、涙が出ていた。

 孤独。

このとき、私はまだ、日常と病気との接点が未知なままで
日々悶々としていたように思う。

 だから?理解されないって???

私たちのあいだに横たわる深遠なる溝。

 つまりもう、そちらの人ではないんだ・・・。

そんな思い。

●「孤独なカウボーイ」※1フレーズのみ

     

歌詞は「 コチラ 」で確認できます。

あと、入院中で覚えているのは、
そのコインランドリーに来ていた線の細い可愛らしい女性が、
いくつかの洗濯機を使って一気に片付けようとしていたことに
腹を立てていた自分と、

 私は確か、その几帳面さとおっとりとした雰囲気に嫉妬したのだ。
 彼氏に似合うのはこういう人だ!って、自暴自棄になってみたり。

食堂にはいつも同室の田中さん(70歳)とご一緒させていただいていたこと、
退院後、その田中さんの旦那さんが亡くなったのが不思議でしょうがなかったこと、
(あんなにお元気そうだったのに!!!)
初めて外出を許された時、コンビニや外にある全てが物珍しくて仕方なかったこと。

それが私の「孤独なカウボーイ」。

孤独なカウボーイ

孤独なカウボーイ

  • アーティスト: 矢井田瞳,ダイヤモンド◆ヘッド
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/04/23
  • メディア: CD

と、ここで余談ですけど・・・

●「lonely cowboy」

     

    が、結構いい感じ。ん???どちら様で?
    と、思ったら、「the Major Pins」ってのがバンド名なようで、
    「 MySpace 」でも、他の曲が試聴できます。
    (※リンク先は、「the Major Pins」ページ)

    おぉ~!!!良い!CDないのかなぁ~。

●「Gadkat and the Major Pins - Apple and Anchor」

     

●「Gadkat and the Major Pins - Scissors bleed」

     

    おぉ!

・・・って、何をしてんだろ?私。

最近、書いたものを読み返してみると
常に脱線し続けている気がする、今日この頃です。
nice!(1)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 5

snorita

不謹慎な質問だったらごめんなさい。
いまのかものはしさんには、その入院は辛い思い出なのかしら、それとも、何となく懐かしい気持ちになるものなのかしら。
もちろん病気の苦しかった思いはいつまでも変わらないのかもしれないけど。
by snorita (2008-10-30 14:31) 

かものはし

Dear snorita
 コメント&nice!、ありがとうございます。
 いえいえ。ご配慮いただき、ありがとうございます。。
 ご存じのとおり(?)、私は普段の生活の中で
 入院中のことは滅多に思い出さないのですが
 この曲と、もう一曲(別なのがあるんです。。)を聴いたときは、
 やはり、あれこれ思い出したりしてしまいます。
 辛い思い出というか、辛そうにしていた自分のことを思って、
 「よしよし・・・。」としてやりたくなりますね。
 当時は私も含めて、
 周囲の人間みんながいっぱいいっぱいだったので
 このまま、どこにも帰れない、と言うか、
 もうみんなと同じ場所には属せない気がしていました。。

 この感じは友人曰く、
 「棺桶に片足を突っ込んだことのある人はみんな、そう!」
 だそうです。(苦笑)

 でも、当時の病院に行ったり、主治医に会うぶんには
 多分、懐かしいなぁ~と思う気がします。
 書きながら思い出していますが、そう!
 病室では色々あったんですよ!!!(笑)
 そういうのって当時はさておき、今思えば、確かに懐かしいです。

 だから、ご質問の答えとしては、
 入院は辛い思い出ではありません。懐かしい。

 ただ、当時は病気を受け入れていく内面の作業が
 辛かったように思うので、それって入院とは切っても切れない
 関係にはありますよね。。
 あ、でも辛いっていうよりは寂しいっていうのが
 正しい感情表現なのかもしれません。

 そう、寂しい・・・っていう感じです。それは多分、今でも。

 (あ!気がつけば超long commentになってしまって・・・。
 すいません。)
by かものはし (2008-10-30 15:29) 

my

こんばんは。
私はかものはしさんが「病気を完全に受容している」ことが一番の不思議でした。
または、そう思えるブログに驚きました。

孤独のカウボーイ、確かに、入院中に聴いたら・・・切ない感じがします。
私には、入院生活が懐かしいと言える時がくるのかなーと思います。

>気がつけば涙が・・・
って、判ります。
いろんな物事に対して、いつも繊細に感じるかものはしさんが、病気に関してだけ強いのが不思議デス。
本当にお強いのでしょうか。


by my (2008-10-30 23:01) 

snorita

お返事、本当にありがとうございます。
主治医も、患者さんのそんな’背中’をみていろいろ思うんで、ちょっと伺ってしまいました。
こんなこと聞いてしまって、ごめんなさい。
当時のかものはしさんに、よしよし、してあげたいなと、思いました。よしよし。
by snorita (2008-10-31 07:15) 

かものはし

Dear my
 コメントありがとうございます。
 いえいえ。全然です・・・。でも、強そうですよね?(笑)
 ただ、言えるのは、病気以前と以後では
 私自身、生きている意味が全く違ってしまっているので、
 病気なくしては、今の人生は考えられないっていうこと
 なんです。だから、病気を否定しちゃうと、
 今、私って何のために生きてるの???
 っていう疑問を持つ羽目になると思うんですよねぇ~。
 それってちょっとやだ!!!だから、・・・みたいな。(苦笑)
Dear snorira
 わーい!そうおっしゃっていただける方がいる限り、
 当時の私も救われます。ありがとうございます。
 主治医からみた患者って、どんなんなんでしょう?
 立場が違えば、色々・・・。
 今度、そういうお話も伺ってみたいです。
by かものはし (2008-10-31 12:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。