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インスリン量産 [糖尿病・身体のこと]

このニュースも、Mさんからのメールで一報を知りました。
いつも、ありがとうございます。

●gooニュースより
「http: //news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050926/K2005092501700.html」
 (上記、記事は削除されてしまったようです・・・。残念。。。)

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 2007年11月22日追記
 こちらのブログに当時の記事が掲載されていたのでリンクさせていただきます。
 → 逸見研一さんのブログ「 おもてなしの空間
 → 佐藤賛治さんのブログ「 another side of "d-inf"
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でも、この情報だけだと疑問がたくさん。

増殖っていうことは、始めに核となる、基の細胞が
必要なのではないかと思うのだけど、
これは、やっぱりドナーから頂いた細胞なのかしら?
ドナーからだと、今まで通り免疫抑制剤が必要になってくるはず。

免疫抑制剤は月に20万円かかると聞いています。
それだったら、注射のほうが安い。
注射は、もし全額負担になっても、5万円で済む。

今は3割負担で1.5万円くらい。
病院によって、使っている量によって、と
人によって多少のばらつきはあるけれど、これくらいが平均のようです。
つまり、1日当たり¥500は必要なのです。
何も食べなくても、動かないでじっとしているだけでも、
心臓をバクバク動かして、呼吸をしたければ、1日¥500を払う。
もちろん実際は、別途家賃とか光熱費とかも、必要ですが。

ちなみに、この注射が無いと、生命の維持が出来ないっていうのに、自腹です。
1型だと18才までは特別療養費というのが下りるそうだけれど、とにかく18才まで。
あとは、自分で何とかしろということ。
国は保障などしてくれないのだ。

でも、もし体内にβ細胞が残っている人ならば、
それを一旦取り出して、増殖させ、再度戻すとか出来るかも?
それならきっと、免疫抑制剤は必要ないはず。

ところが、膵島細胞の移植も今のところ、保険適用外。
今までは、1回の移植で、注射が必要なくなるまで回復する人はいなかったそう。
なので、完全離脱まで、計3~4回の移植が必要となってくる。
初年度450万円。次年度以降は350万円。
4回の移植が必要となると・・・。2,000万円!!!

私の膵臓は、完全にβ細胞が破壊されてしまって、
体内には、もうほとんど残っていないので、ドナーから頂くしかない。
だから、移植だけで終わるんなら、まだしも、
さらに月20万円の免疫抑制剤が必要になると・・・。
そんな額、一般庶民に払えるか~っ!

なので、移植なんて、私には縁がないだろうなぁ~、と半分諦めていた。
宝くじに当たったら、やろう!くらいな感じで(笑)。

だけど、この量産技術が生かされれば、
移植は1回で済むんじゃないだろうか?
そうなると移植は、一気に400万円。

そして、移植後の免疫抑制剤が必要でなければ、
この400万円のみで、注射から離脱できることになる。

おぉ~っ!何だか急に、手の届く額に近づいた感じ。
しません?

ES細胞のほうの研究も進んでいるんだろうし、
是非一回の移植で、終わりというところまで。

何卒、お願い致します。

●京都大学移植外科膵島移植ホームページ
 → (旧)http: //islet.eriko.com/index.html

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 2007年11月22日追記
 → (新)http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~transplant/islet/index.html
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 生体ドナーからの移植に用いられたヒト膵島(京大HPより)
      

私は病気になって1ヶ月もたたない頃、
自分の病気をネットで調べているときに
このランゲルハンス島の写真を見つけて、思わず、泣いてしまった。
人間1人分の、この細胞を集めても、1gに満たない。
ごく小さい細胞たち。
今のところ、私の身体にないのは、わずか1gにも満たない、この細胞だけである。

明日、朝起きたら、あなたの身体から、1gの「何か」が無くなったことを想像してみて欲しい。
一体、1gで何が変わると?
そもそも、1gの「何か」が減ったことなんて、気づくことなどほとんどなさそう。
体重計に乗って、あなたは1g減りましたと表示される?

昔、無謀なダイエットをしたことがある。
減って欲しい体重は5kgなのに、なかなか減らない。
1g減った?
それじゃ、ダイエットは成功したとは言えないよ。

たった1g。

あのときは、この細胞の有る無しだけで、
今後の人生が大きく左右されるのかと思うと、恨めしいような、
一体、いつのまに、こんなことになってしまったのだろうと
引出しを、全てひっくり返して、探してみたくなる衝動に駆られた。
きっと、どこかに置いてきてしまっただけで、絶対あるのよ!
身体のなかに今もあるんだけど、疲れて寝ているだけなのよ!
なんて。

何?1gって・・・。

そして、私は、その1gの代わりに、毎日、毎日注射をする。
それを毎月買うために、何が何でも働く。
 
 
 
今、しばらくは、このペースで生きてみようと思う。

移植に手が届く、その日まで。


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コメント 2

これ

これの場合はβ細胞がまだ残っているので・・・と言ってもどうやら「ハネムーンピリオド」ってやつらしくて、いつまでもつやらってやつらしいですけど
私の場合はまだまだインスリン代も安い方なんでこんなこと言うのもなんですが、確かに移植するなら注射の方が絶対安いですよね。

でもやっぱり「完治」するためには、医療技術の進歩を私達は待つしかないんですよね

最近は大マジで注射打ってりゃ人並みの生活できるんじゃんと・・・・
と思いつつ、こういう医学の進歩は大観迎

あとは手の届く医療技術になるのを心待ちにして、毎日の日常として注射を打っていくんだろうなぁ
by これ (2005-09-29 01:59) 

かものはし

Dear これ
 本当にね。
 1921年にインスリンが発見されるまでは、糖尿病は死病だったそう。
 わずか80年ほど前の話です。
 その頃の人にすれば、注射だって革命的な医療の進歩なわけで。
 そう考えると、気長に待とうかな・・・なんて。
 いつか、みんな(少なくとも子供だけでも)、注射から開放されると良いですね。
by かものはし (2005-09-29 02:28) 

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