Xデー前日 [糖尿病・身体のこと]
先週の金曜日に、糖尿病のY先生にお会いしました。
すごく親身になってくれて、嬉しかったのと、
初めて、自分と同じ1型糖尿病の人に会って話したことになるので、
すごく、ホッとしたような変な気分。
入院中も2型の人にしか、会ったことは無いし、
(糖尿病のフロアなのに一人も居ないなんて。さすが、10万人に1人って感じ?)
この半年間、1型の人については、
テレビで1回特集をやっていたから、それを観たことくらい。
5歳くらいの男の子が自分で腕に注射してたり、
私と同年代の女の子がココアを飲んで「甘い!」と言ってインスリンを打ってた。
あとは、ネットの文字・文字・文字・・・・。
Y先生は病歴15年。大先輩だ。
この先生には、本当なら半年前に会っていただろう・・・。
人の縁って不思議なもの。
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救急車で運ばれる前日。
だから、2004年8月10日。火曜日。
私は、Y先生のいらっしゃる病院に、自力で行った。
(このときは、当然、まるで面識もなく・・・。)
この日は、朝から歩くのもやっとで、何とか出勤したものの、
座っていることもできず、
しばらく休憩室で休んで、近場の病院に行った。
会う人、会う人に、顔が土気色だと言われたのを覚えている。
最初に行ったところは、お盆休み。
「・・・・・・・・・。」
次に、ここなら絶対、安心だと思って、向かった病院。
それが、その病院でした。
初診の患者の受付は終わっていた時間。
でも、無理を言って、初診料¥5250を払って
その日の担当の内科の先生に診てもらう・・・・。
(もちろんY先生ではない。)
私:「夏バテだと思うんですけど、食欲も無くて・・・。」
先生:「点滴、打ちますか?」
私:「お願いします。」
そんな会話だったと思う。
私は点滴を打ってもらって、帰ろうとしたが、
もう、このころには意識がおかしくなりはじめていた。
看護婦さんが急がしそうで、診察カードの受け取りミスとか何とかで、
会計課と内科とを何度も往復した。
不手際うんぬんよりも、ただ、ただ、辛い・・・。
早く開放して欲しい。それだけだった。
会計が済み、ようやく病院を出られたときは、気持ちが良かった。
でも、もう到底自力では最寄の駅まで歩けなくなっていた。
手持ちのお金はあまり無かったけれど、
病院前で客待ちをしているタクシーの運転手さんに聞いたら、
家のほうまでギリギリで帰れそうだったので、
迷わずに乗る。
何とか家に帰って、病院で出してもらった処方箋を持って
薬局を探して彷徨う・彷徨う・・・。
春に引越したばかりで、一番近い薬局はどこになるのか、分からなかった。
それでも見当をつけて行ってみると、そこでは扱っていない薬だという。
次に目指すべき薬局を教えてもらって、また歩き出す。
あまりの気持ち悪さに、途中の道端で吐いたりもした。
何とか目的の薬局にたどり着くと、家を出てから1時間も経っていた。
そして、その薬を飲み、
さらに次の日、どんどん悪化していく自分・・・。
夜になって、呼吸が出来なくなってきたのがわかって。
身体も自由に動かなくなっていた。
ここでようやく、一緒にいた彼氏に救急車を呼んでもらった・・・・。
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初めて、Y先生に連絡したときは、先生だとは知らなかったし、
ましてや、その病院の先生だとは思いもよらなかった。
以上の経緯を説明したら、
「同じ医者として残念です。」
とのことだった。
もし、血液検査か、尿検査をしてもらっていたら、
その場で入院が決まって、そこでY先生に会っていただろう。
この病院は糖尿病治療に、力を入れているほうだし、
ましてや1型糖尿病を専門に診ている先生だっているのだ。
母親や彼氏は、未だにこの病院に不信感を抱いたまま。
母親なんて、敵意を剥き出しにして、怒りをぶつける。
でも、それくらい発見が難しい病気だってことは、私も知ってる。
今、通っている病院に落ち着くまで、
たった10日間で4つも病院に行っているのだから。
だからこそ、この病気のこと。みんなに知らせる義務を感じるよ。
生かされているっていう実感があるから。
あぁ・・・。また、重くなっちゃった・・・・。
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2006年2月23日。追記。
その10日間のことについて・・・。
( リンク先参照 → 「 1型糖尿病発覚前(去年のこと)☆その1 」 )
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