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Yoko Ono Plastic Ono Band [鑑賞ノススメ]

11月18日は「 Yoko Ono Plastic Ono Band 」のライヴに行ってきました。

なんて言うか、テレビでしか観たことのない人に会う!ってのの典型的な例で、
'60年代をリアルタイムで感じられた世代を羨ましいと思ったことは数あれど、
まさか、自分もその片鱗に触れられるとは夢にも思っていなかった人。

 "Yoko Ono"

その活動はひとくくりには出来ないのだけれど(大抵、前衛芸術家と書かれている)、
やはり、どうしても付いてまわるのは、"John Lennon"その人の奥さんであった人ということだろう。
少なくとも、世界で一番有名な日本人の一人であることだけはまず、間違いない。

 「うちの主人が亡くなったときに、・・・」

淀みなく、"John Lennon"とのことをこう言えるのは、

 世界中でただ一人、多分、この人だけだ。

今回の「 Plastic Ono Band 」は、息子さんの"Sean Lennon"と一緒。
お話の経緯からすると、一緒にやろうとSeanが発案したようだ。

 ここから少し話がずれますが・・・、

ぶっちゃけ、この3人について一番リアルなのは、
私からすれば正直Seanだけだと言えなくもない。

ちょうど10年くらい前に彼の1stアルバムを聴いてからというもの、
私は彼の一ファンになった。だから、彼が誰の子供であろうと何であろうと
(音楽的素養に両親の影響がなかったとは決して言い切れないけれど)
やはり、今と同じように彼の音楽は聴いていたと思う。

イントゥ・ザ・サン

イントゥ・ザ・サン

  • アーティスト: ショーン・レノン,ショーン・レノン,本田ユカ,ティモ・エリス
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1998/05/08
  • メディア: CD
フレンドリー・ファイア(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/29
  • メディア: CD

そういう経緯からすると、今回のライヴは"Yoko Ono"が息子さんと演るんではなく、
"Sean Lennon"がお母さんと一緒に演る、なのだ。

 おまけに、他のメンバーも凄い・・・。

Cornelius 」(当然「 mi-gu 」も!)でしょ、元「 Cibo Matt 」の本田ユカさんでしょ、
そして!!!スペシャルメンバーに、「 細野晴臣 」さん!!!(泣)

ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ

ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ

  • アーティスト: ヨーコ オノ プラスティック オノ バンド
  • 出版社/メーカー: Chimera Music
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: CD

 すげー!!!(失礼)

でも、本当に錚々たるメンバーが揃って凄い!!!と、私は思う。

 19時過ぎ。

ほぼ、定刻通りに始まった、この日のライヴ。
Yokoさんの小さい身体から繰り出されるオーラとムーブメント。
語弊を恐れずに敢えて書くと、まるで、玩具みたいだった。

ただ、ここから発信されるエネルギーはとんでもないほど世界に響いてしまう。

 善くも悪くもね・・・。

私は大人しく椅子に座って、リズムだけをとりながらずっと観ていたんだけれど、
「Give Peace A Chance」という曲のあたりで、

 ここから世界を変えましょう!

と、呼びかけられて、"Peace"マークを掲げるってのが、もう全然出来なくて・・・。
(気恥ずかしさもあり、云々・・・。)
そしたら、Yokoさんがステージ上でガックリ来ていたのがすっごい分かった。

 いい、これはあなたたちのことなのよ、それだけは覚えておいてね!

って、何だかすごく申し訳ない気分になった。

 彼女は世界を変えられるって、本気でそう信じてる。

その後もライヴは着々と進み、16分? → 6分あるという「Mind Train」、
(昔の曲は3分くらいしかなかったのに、これは長くてねっていうエピソードでした。)
「Higa Noboru」が終わった頃には、あまりに素晴らしすぎて、一人、感極まっていた。
ただ、それは私だけでなく、会場自体が熱を帯びているように感じられたので、
多分、あそこにいた人、みんながそうだったんだと思う。

 だからだろう。

アンコールの幕開けとともに、もう座ってられるか!とばかりに一斉に立ちあがって、
ようやくライヴらしくなった、って感じ。

 なんて言うか、来ていた人達の年代にもよると思うけど、
 私(達)は座ったままRockを聴くことに、
 実際、あまり慣れてはいないのだ。(苦笑)

しかも、やってる曲だって「The Sun Is Down!」だったんですよ!!!
(下記のYoko Ono - MySpaceで試聴できます。)
本当、Yokoさんご自身が一番ノリノリで可愛らしかった。

 このPV(バックで流れてた)、良いわよね!って。
 (御年76歳・・・。こういう感性が誠に素晴らしい。。)

あと、なんだっけな?あ、

 みんな、踊りましょう!踊っている人を攻撃する人なんていないわ。
 私の人生なんて踊り続けているのよ!(ニュアンスはこんな感じだったかと。)

それと終始、SeanがYokoさんを気遣い続けているのが印象的でした。
ほぼ、彼女のアドリヴなのでは?と、思ってしまうほどのパフォーマンスを
サポートする演奏を要所要所で結びつけていたのはSeanだったと思う。

 演奏が"too fast!!!"私には速すぎるわ!と彼女が言えば、
 その場で少しゆっくりめにしたりとか。(「女性上位ばんざい」を歌っている時。)

みんながSeanを信頼していて、だからこそ、このライヴが空中分解せず成立していた。
彼だから出来ること。その存在感。

 Seanは一体どんな思いで音楽で生きてくことを選んだんだろう?
 (両親が光り輝く分、それが重荷になってしまう人だっているのに。)

Yokoさんは、

 Seanちゃんが立派な"Musician"になったのが嬉しい!

と、言っていたけど、これってやっぱり本心なんだと思う。
おまけに一緒にステージに上がって。。
(親孝行、ここに見たりって感じ。)
Johnが亡くなったとき、Yokoさんが作ったという曲「Help Us」 → 「Toy Boat」
(おそらく、"Help me out"って歌詞を"Help us"と聞き間違えました・・・。)
伴奏はSean。

 生きていたら、Johnはどんな顔でこの母子を観るんだろう。

●Yoko Ono - MySpace
 → http://www.myspace.com/officialyokoono
●Cornelius - MySpace
 → http://jp.myspace.com/corneliusofficial
●mi-gu - MySpace
 → http://jp.myspace.com/corneliusofficial
●Cibo Matt - MySpace
 → http://www.myspace.com/cibomatto
●Sean Lennon - MySpace
 → http://jp.myspace.com/seanlennon

Yoko Ono Plastic Ono Bandのライヴは、11月24日に大阪でやったあと、
東京でも11月26日「 LIQUIDROOM 」(注:今は恵比寿にあります!)でやる
「CHIMERA MUSIC SHOW #1」で再び彼らの姿を観ることができます。

 あれ???今年の1月にも一回やってるのね??? → 「 Chimera Music Show、開催決定!
 
 知らなかった・・・。ありゃ?ファンだったんじゃないの???って感じですが・・・。(笑)

こっちは"All Standing"だし、おそらく、盛り上がることでしょう。
The GOASTT 」(注:SOUND ON)も出ます。
(私も行きたかったんだけど・・・。無念。)

Chimera Music Release No.0

Chimera Music Release No.0

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Chimera Music
  • 発売日: 2009/01/21
  • メディア: CD

●CHIMERA MUSIC
 → http://www.chimeramusic.jp/

※セットリストが手元にないため、各所、間違っていたらゴメンナサイ。。

◎追記:参考動画等

●「Mind Train」

     

 1月の"Chimera Music Show"のときの音源(?)
 ※違法でないことを祈ります・・・。

●「Toy Boat」

     

 6月の"London"のときの映像。

●「Give Peace A Chance」

     

 これがその、ガッカリさせてしまった曲。。だけど、

アンコールも終わる、最後の最後、もう一度この曲をやることになって
ようやく私も、件の"Peace"サインも出せました!!!

 あら、東京はダメかと思ったけど、大丈夫ね。
 そう、私たちで世界を変えましょう!(またまた意訳ですが。。)

と。。あの日、最後に誰よりも積極的だったのはSeanにも見え。

 ねぇ、あなたのお母さん、最高にカッコ良いね!!!

Fly

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 1997/07/22
  • メディア: CD
Season of Glass

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 1997/08/26
  • メディア: CD
Live Peace in Toronto, 1969

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2007/12/18
  • メディア: CD

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コメント 4

keisuke

誤解を恐れずに言えばコンサートなんかで見るヨーコさんって、見ていて気恥ずかしい。純粋な人は苦手なの。ショーンはお父さんそっくりだね。
by keisuke (2009-11-23 22:24) 

かものはし

Dear keisuke
 コメント&nice!、ありがとうございます。
 純粋、真っ直ぐ。。本当、そんな方ですよね、Yokoさんって。
 Seanは小さい頃、主夫だったJohnに育てられたんですよね。
 一体、どんな生活だったんでしょうね~。
 そう言えば、二人とも"Mind Train"という曲が好きなんだそうです。
 (Yokoさんは、私はそうでもないのよ、っておっしゃってました。)
by かものはし (2009-11-24 19:36) 

Mizuno

はじめまして。
26日に観に行きました。
こちらの音源、聴けた事を、とても嬉しく思います。
TBさせて頂きました。
by Mizuno (2009-11-28 12:57) 

かものはし

Dear Mizuno
 はじめまして。
 26日のLIQUID ROOM、行かれたんですね~。
 私も是非、Mizunoさんの記事を読ませていただきたいので、
 誠に恐れながら、もう一度、TBをお願いできますか?
 (うまく、されていなかったようです・・・。)
by かものはし (2009-11-28 17:11) 

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