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本が好き! [ちょっと気になる(フリペ)]

先日、図書館で前々から気になっていた作家さんの本を借りた。
この人の本は今まで読んだことがなかったのだが、
図書館の棚で見かけるたび、そのタイトルや装丁の雰囲気が
何となく好ましいように感じられたのだ。

ただ、その作家さんの本はいつもは3冊ほど置いてあったが、
借りようと思ったその日に限って手に取った1冊しか置いてなかったのもまた、
今、思えばある種、縁のうちなのかもしれない。

と、言うのも、読み進めていると、なんだかおかしいのだ。
初めて読むのに、登場人物や話の展開に覚えがある。

 あれ???一度読んだ本は忘れないはずなんだけどな?

表紙や作家の名前を何度も見てみるも、既知感は一向に湧いてこない。

 もはや、私の記憶力もそこまで落ちたのか・・・。

軽く自棄っぱちな気持ちになったが、巻末の「初出」雑誌名を見て、

 あ!これ!!!

と、ようやくいつ、どこで読んだものなのか、思い当たったのだ。

それは、今から2年ほど前に本屋さんで手に取った、
光文社の「 本が好き! 」というブックレットにあった。

無料で配られていたそのブックレットは、
表紙の絵も可愛く、
色々な作家さんの作品が掲載されていて結構面白かったので、
毎月10日になると、
近くの本屋さんに出掛けては、手に入れるのがとても楽しみでもあった。

ただ、いくら本屋好きの私でも毎月入手するのは難しい。
それでなくとも2006年後半からは、仕事を3つ掛け持ちしていたために、
どうしても間があいてしまい、
店員さんにその分のバックナンバーがないか訊ねては
できる限り集めて読んでいたりもしたのだ。
実は、送料だけで定期購読することもできるのだが、
そこは敢えて、店頭入手にこだわりたいという気持ちが強かったように思う。

 その後、他社からの似たような形のものも頻繁に見かけたけれども、
 当時のものではこれに勝るものはなかったと記憶している。
 (最近はどう?)

・・・で、そんなにして集めていたのに、意外なところであっけなくお別れ。
2007年転職したときに、前の職場の子に全部引き取ってもらったのだ。

理由は何も、ブックレットが重かったからじゃない、
これからの始まる仕事や生活への不安が大きくて、
毎月入手したい(もしくは、入手しなきゃ!)という思いに、
自分自身が耐えきれなかったのだ。

それからは、
たまに本屋さんでブックレットのことを思い出すことはあっても、
店頭に置かれた途端、(当時からそうだったが)すぐに消えてしまうので、
一度も見かけることなく時は過ぎ去り、あれから約2年近く。

 こんなところで再会するとは!

・・・って、もちろん、ブックレットとの再会ではないのだけれども
何やら、一人、感慨深い。

 ねぇ?あなた、今でも店頭で配布されているの?
 今度の10日は探してみても良いかな?

そんなことを思っていたら、大切な人に会える楽しみが、
一つ、増えたような気がした。

なぁんて、勢いあまって大層な文章になっちゃったんだけれども、
2年前の当時は、それはそれは素晴らしいブックレットだったのです。

だから、もし、今もその雰囲気が保たれているのであれば、
本当、オススメです。
10日になると、レジの横っちょ辺りに積んであるはずですから、
見かけたら是非!

 さて。。

私はと言うと・・・、

 無事に再会、出来るかな?

◎参考図書

その向こう側

その向こう側

  • 作者: 野中 柊
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本

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